ワイン好き&ソムリエ(と英語)の勉強したい方、Welcome!!!

LA在住ミュージシャンがお送りする、オンライン受講&受験による、ワイン素人からレベル1ソムリエへの道。半年で合格目指し、ワイン好きやソムリエに興味ある方のために、またお酒の席でのちょっとしたトークに、知識となる講義のポイントをご紹介していきます。

CMSレベル1ソムリエ攻略、重要トピック5選! バーで使える蘊蓄もw ワイン学1−2

比野ぐりです。 新年、いいワインに出会ってますか?

 

私はといえば、クリスマスの大休暇に加えて日本式のお正月休みと、都合よく長い冬休みをLAにて満喫しております。このブログはまだ始まったばかりですが、余談交えながら、気ままにワイン学を綴っていきますので、本年もよろしくお願いいたします!

 

さて、今回は、ワイン作りのためのブドウ栽培にとって(また、私たちがワインを味わったり、語り合ったりする上でも最重要事項と言っても過言ではない、「気候」と「土」についての話題を含め、ワイン学のベースとなるトピックを5つ、お送りします。

 

【重要トピック5選!】

『バーで話が弾む! ワイン産地の気候とワインの味の関係』

 

さて、まずは、今ワイン飲んでるあなたも速攻使える、産地の気候とワインの味の関係のお話です。

 

1. Climates and Effects

ではまず、下の表をざっと見てみてください。

要するに、冷涼な気候の下ではスッキリした、酸味も多く、アルコール弱目なスタイルのワインが作られ、温暖だと、リッチな味わいでアルコール度も高いワインができる、ということですよね。

確かに、涼しい所からは凛とした、また、太陽燦々と浴びて育った実からは、甘み際立つフルボディーが出来そうなの、イメージできます。

 

ですが、この、基本的な二つのスタイルの特徴のほか、さまざまな熟成方法や、テクなどもあり、プロデューサーそれぞれ独自のテイストを追求されてるので、奥は深いです。

 

加えて、日照条件とか地勢による例外も、しばしばあります。(例:ドイツのリースリング、イタリアのトレッビアーノ、等々)

 

ここが、飲みながら語らうのに、ちょうどいいんですよね〜。「このワイン、南イタリア産なのに、酸味に富んでますね?」とか言ってみたら、お店の方も、喜んでいろいろ説明してくれると思いますよ!

 

 

では、続いて重要かつバーで使える(またそこ?w)トピックです。

 

2. Topography(地勢、地形)

まず、多くのvineyard(ヴィンヤード = ブドウ畑)に共通する2つの特徴を挙げると:

  1. 坂や、丘の斜面にある
  2. 川沿い、海に近い、または渓谷

 

どちらも、法的な許可(これは後のレクチャーで触れます)に次ぐ重要な要素で、これらと育てるブドウ樹とのバランスが大事です。たとえば、高地で日当たりは良いけど、水捌けが良すぎたり、かといって、土に栄養があるほど良いかといえば、そうではないです。

 

むしろ、土に関しては、栄養がないと、ブドウ樹が頑張って地下深く根を伸ばし、いいワインを作るいいブドウを実らすことができるんですね。

 

『Bottle Shock』

ところで、2008年に公開された、『Bottle Shock』という映画、ご覧になりましたか?  私、この映画大好きで、今でも何度でも観れちゃいますw  特に、アラン・リックマンのちょいコミカルな演技、ええわ〜😘

それはともかく、この映画、こういったブドウ栽培の基本なんかもちょっと見れたりしますので、映画好きの方は、ぜひ。

From the movie "Bottle Shock"

3. Soil Type

それではここで、ワインを楽しむ上で、絶対覚えておいた方がいい、いくつかの土壌の紹介です。なぜ "絶対" かというと、ワインの味に出るからです。(本当、少し慣れるとわかってくるので、試してみて!)

 

<以下、覚えたい土8種>

– Granite(花崗岩)

– Limestone/chalk(石灰岩)

– Marl(泥灰土)

– Schist(片岩)

– Clay

– Sand

– Silt(沈泥)

– Gravel(砂利)

 

 

それから、レクチャー1最後、超重要トピックを、2つまとめて。

4. Green Harvest

"グリーン" と聞くと何かecoっぽいですが、無関係です。ここでは、成り始めの(グリーンな)ブドウを間引いて、量でなく良質のものを育てるための手法。いわゆる「摘果」のことです。

5. Phylloxera
"フィロキセラ"は、いつだったかDaiGoさんも、YouTubeで触れてました。CMSテキストから引用すると、"This is a vine louse that destroyed a third of the world’s vines beginning in the late 1800s. It was one of the greatest threats to wine production in history" です。
蒸気機関の発達で、世界中にどっと広まってしまい、世界中のブドウの木のなんと1/3を枯死させてしまったんです。

シャレなんない規模ですよね!

フィロくん、19世紀後半世界中のワイン業界を倒産の危機に

で、唯一見出された対策は、接ぎ木。アメリカのブドウ樹に、フィロキセラに耐性があるものが発見され、その根を使用して接ぎ木をし、畑を復活させた、ということです。

ヨーロッパのフィロキセラ対策に使用されたコンコード(アメリカン・ヴィティス属)

こうして見ると、ワインて、国境を超えて大切に育てられ、また楽しまれてるんですね。。。。🍷🗺️

 

さあ、次回からレクチャー2、いよいよワイン造りに突入です。楽しく呑んで、楽しく学ぼー!